ゲーム因数分解

感想を並べたいんじゃなく分析して開発に役立てたいんです

PS4『ウィッチャー3』を因数分解

評価の高いゲームを分析して皆様のゲーム作りに役立てば幸いです。

概要

世界中で支持を受けたアクションRPG。
魔物ハンターであるウィッチャーとなり中世的で広大な世界を駆け巡る。

システム云々ではなく重厚な世界観が高支持の理由だろう。
陰のある世界、陰鬱なモンスター、そこで起こる様々な問題、
一筋縄では行かない解決。

この世界を気に入るかで評価が大きく分かれる点は
スカイリムにも通じるものがある。

遊び

ストーリー
    女性探しから始まる動機は個人的には引きが弱かった。

クエスト
    一つ一つのエピソードにこだわりがある。
    ここが一番力の入っていると同時にここしかない。
    本作は重厚な世界とそこに馴染んだエピソードを散りばめる事で
    ユーザにリアルな体験をさせてくれる。

モンスターとの戦闘
    操作の上達よりは装備・スキル・道具などの準備が重要。

良い点

世界を楽しむ
    街では罵られ、森では野犬やグールに襲われる。
    全くなんて酷い世界だ。
    それが堪らない。

エグい
    剣で人を斬ると真っ二つになったり、首が飛んだりする。
    モンスターに襲われた村人は無残な姿に成り果てている。
    そうなるだろうという事が表現出来るのが大事。

改善点

操作性
    移動、剣、魔法、道具。
    パターンが多い訳ではないが馴れが必要。
    それまではうっかり村人に魔法を使ってしまう。

メニューUI
    道具の持ち替え
    アイテム合成
    スキル習得
    クエスト受注と切り替え

    雰囲気はともかく分かりにくい。

カメラ表現
    ウィッチャーの感覚を使う際の表現は目に辛い。
    その状態で歩き回る状況が多くあり人によっては酔うのではないか。

地域差
    どこも同じ感じなのが残念。
    地域ごとの違いを楽しみたい。

地図の切り替えが面倒
    ミッションを多くこなすプレイパターンなので、
    ワンタッチで開けるべきだと調べたらタッチパネルのスワイプで開けた。
    わ、分かりにくい。

クエストの差別化
    中身は濃いがやる事は調査と戦闘ばかりでパターンに欠けるので、
    飽きる人もいるだろう。
    死体を観察するウィッチャーはまるで検死官のようだ。
    お使いゲームと言ってしまうと乱暴かもしれないが、
    同じ印象を持ったゼノブレイドクロスの方が楽しめた。
    (個人の感想)

雑感

村人を攻撃出来ないし、どこまでも追撃してくるわけでもない。
自由度で言えばレッド・デッド・リデンプションの方が高いだろう。

お使いゲームとして見ると凝ったエピソードと全編フルボイスなのは
高評価だがパターンは決まっている。

繰り返しになるが作り込まれたこの世界を楽しめるかどうかに尽きる。

細かいけど血のビニール感が気になってしょうがない。
テカテカしすぎだよ。