ゲーム因数分解

感想を並べたいんじゃなく分析して開発に役立てたいんです

WiiU『The Wonderful 101』を因数分解

評価の高いゲームを分析して皆様のゲーム作りに役立てば幸いです。

概要

「もう1人のヒーローは君だ!」
100人のヒーローを集めて巨大化し悪と戦う。
アクションゲームを多く手がけてきたプラチナゲームズの渾身の1作。

遊び

ストーリー
    悪から地球を守る分かりやすいストーリー。
    色分けされたキャラクターのコミカルな掛け合い。
    ギャグ要素満載、シリアスも少しあり子どもも大人も楽しめる。

キャラクター育成
    体力上限アップ。
    スキル。

キャラクター収集
アイテム収集
    主要キャラ以外にもヒーローが沢山いる。
    プロフィールも作りこんであるので助けて確認するのも楽しみ。

良い点

独特のアクション性
    なるべく多くのヒーローを集めて効果的に攻撃する事が重要。
    見た目も賑やかでワイワイと楽しげ。
    難しい操作は必要なく爽快で子ども受けも良い。

ストーリー、キャラクター
    非常に熱いオープニングから、熱量を維持したまま展開していく。
    クライマックスの畳み掛けもテンションがはち切れんばかり。
    熱すぎて止めどきを失うか、逆にこちらが疲れてしまう程。

演出
    ストーリーもボス戦もこれでもかと演出が詰め込んであり、
    やりすぎなのもヒーロー物に合っている。
    失敗時の演出までも作りこんである。
    全編この作り込みでプレイヤーを飽きさせない。

改善点

敵が固い
    一部の敵で時間がかかりすぎてしまう。
    弱点や攻略法を分かりやすく示すなりストレスにならない工夫が欲しい。

繰り返すボス戦
    特定のボスとの対戦が多く変化も乏しい為、飽きてしまう。

雑感

深くは無いのに魅力あるキャラクター、
熱いシチュエーション、
センスある台詞回し、
溢れるアイディアを実現出来る開発陣の経験値の高さで
骨太のエンターテイメントを提供してくれる。

ゲーム内容が素晴らしいだけにマーケティングがうまく行かなかったのが残念でならない。
また子ども受けも良い内容でありながらCERO Bとなっているのも惜しい。
今からでも遅くないのでWiiUが現役であるうちに興味のある人は遊んでほしい。