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ゲーム因数分解

感想を並べたいんじゃなく分析して開発に役立てたいんです

WiiU『ピクミン3』を因数分解

WiiUのソフトばかり取り上げているのは偶然です。
評価の高いゲームを分析して皆様のゲーム作りに役立てば幸いです。

概要

本作のテーマは「仕事の最適化」。
アルフ、チャーリー、ブリトニーの3キャラクターを切り替えて惑星探索。
現実的なテーマをうまく遊びに落とし込んでいる。

遊び

ストーリー
    食料を求め辿り着いた星でピクミンを引き連れて食料集め、
    及び、惑星からの脱出を図る。

ミッション
    時間内にどれだけ食料を収集出来るか、
    また、どれだけ原生生物を倒せるかをスコア方式で競う。
    最初は「こんなの無理」と思うが繰り返すうち効率的に動けるようになり、
    うまくなっていく実感が得られる。

良い点

ストーリー
    食料が切れたらゲームオーバーというのは分かりやすい。
    慣れてきた頃のアクシデントも緊張感を維持するのに効果的。

ミッション
    単発のステージ攻略。
    効率化を追求出来る。

    また2人協力プレイも予想以上に楽しめる。
    ここまで緊密な連携が求められるのはFPSかピクミンかというくらい。
    子どもと協力してプラチナメダルを取った時の達成感はなかなか味わえない。
    ただオフラインで2人プレイ出来る状況はそう多くないので、
    ネットワーク対応してほしかった。

操作性
    WiiUゲームパッド用ではボタン操作とタッチペン操作、
    またWiiコントローラ+ヌンチャク用にも調整してある。
    2人プレイがある以上対応は必須だったのだろう。

    ピクミンを投げる際のポイント操作はWiiコントローラに歩がある。
    今にして思えばゲームパッドはジャイロ対応してほしかった。
    試行錯誤があってスプラトゥーンなどの操作性に繋がっているんだろうか。

ゲームパッドのみでも遊べる

改善点

セーブ
    やり直したい日に遡って再開出来るのは良いとして、
    その先が消えてしまうのは解消出来なかったか。
    終盤まで進んでいたデータが消えて子どもが悲しんでいた。
    パラレルに残すべきとは思わないがCERO Aでもあるし、
    小さい子どもにも分かりやすく示す工夫は出来たように思う。

やりこみ要素に欠ける
    積み重ねる遊びが無い。
    シリーズと比較してもストーリーにそれ程ボリュームがある訳ではないので、
    プレイヤーの「もっと遊びたい」という欲求に応えるモードが別途欲しかった。

収集要素に欠ける
    今回はフルーツのみ。
    例えば人間世界のオモチャがオリマー達から見たら何に見えるのか?
    というところで設定集的な楽しみもあっただけに今作ではフルーツのみに物足りなさを感じる。

操作性
    メニュー周りは十字キーでも操作できるべき。

ピクミンの挙動
    時々引っかかって群れからはぐれてしまう。
    気づいたときには時間切れで見殺しになるパターンが多くある。

    ガードレールがない浮島のようなステージで呼ぶと
    直線で向かって来る為、そのまま下に落ちていく。
    1回目は笑うが、もう少し知性あるだろうと段々笑えなくなる。

秘密のメモ
    インターネットブラウザ機能でゲーム中のメモを使うと特別映像が見れる仕組み。
    ゲーム内で完結させてほしかった。

雑感

ゲームシステムは期待通り。大きく変える必要もない。

操作キャラクターを3人にしたのはゲーム性が深くなるメリットよりも
切り替え操作が複雑になったデメリットの方が目立つ。
次回作では4人操作させるのかと考えると違う気がする。

開発リソースとしては多様な操作環境に対応するのに工数を使い、
コンテンツのボリュームが犠牲になった印象。

それでも定期的に遊んでしまうのはそこにユニークな面白さがあるからだろう。
足し算や漢字とは違う素養を磨くのに役立っている。
仕事に活かせるかもしれないが、仕事は楽しめないのが問題だ。