ゲーム因数分解

感想を並べたいんじゃなく分析して開発に役立てたいんです

WiiU『ヨッシーウールワールド』を因数分解

評価の高いゲームを分析して皆様のゲーム作りに役立てば幸いです。

概要

ヨッシーアイランドから続くヨッシーシリーズ。
今作は世界全体が手芸で統一されており、
ヨッシーも敵もあみぐるみ、ボタン、針、ハサミなどで出来ている。

ワールド

アンロック順序が決まっているコースを自分で移動する。
スーパーマリオ3Dワールドと似ているが、
この画面上で操作ヨッシーを切り替えられる点で移動する意味はある。

コース

手芸にちなんだギミックが沢山。
各ステージ隠し要素が散りばめてあり、飽きない。
またパワーバッジを使う事で隠し要素がどうしても見つからない、
という事も少ない。

遊び

ストーリー
    コースに散らばった毛糸を集めて文字通り色々なヨッシーを助ける。
    マリオと同じく賑やかし程度。

クラフトウール集め
    コースに5つずつあり、全て集めると色違いヨッシーになる。
    助けたヨッシーは入れ替わり操作出来る。

スペシャルフラワー集め
    コースに5つずつあり、ワールド内のを全て集めると隠しコースが登場。

ハンコワッペン集め
    コースに20個ずつあり、全て集めると投稿に使えるハンコが増える。

良い点

演出
    従来タマゴを投げていたが今作は毛糸玉を投げる。
    敵をペロンした時の毛糸がほどける演出など、
    徹底的にあみぐるみで演出されていてほのぼの。
    敵キャラも皆可愛らしい。

ゲームバランス
    - 2種類の操作モード
    - パワーバッジ
    これらを使う事で子どもでもサクサク進むことが出来る。

2人プレイで協力、対戦
    難しいところではペロンして助けたり、ジャンプ台になったり。
    逆に毛糸の取り合ったり、ボーナスゲームのスコアを競ったり。
    協力も対戦も好きにできるデザイン。

分かりやすい攻略度
    童心に返って花丸をもらうような気持ちでコンプリートを目指せる。

改善点

2人プレイ時、色違いとは言えどちらもヨッシーなので、
区別がつかなくなる。

全体的に子どもにも遊びやすく作ってあるが、
やり直すには厳しいコースがある。
中間ポイントなどの対応が欲しかった。

ボリューム不足
    対象年齢をより下げていると思われるので難易度が易しめなのは良いとして、
    スーパーマリオ3Dワールドの驚くべきボリュームの後だと物足りなく感じてしまう。

ヨッシーの差別化
    色違いごとに能力や動きの違いがあるとか、
    一定種類集めるとアンロックされるアクションがあるとか、
    何かしら変化がないと色違いというだけではモチベーションを保つのが難しい。

雑感

リアルな毛糸の質感に手芸をしない僕でも息を飲んだ。

遊んで楽しい見て楽しい、
ウールの温もりを感じる毒のない世界。

制限時間が無くパワーバッジで失敗しないようにも出来るので
アクションゲームが苦手でものんびり楽しめる。

親が安心して遊ばせられる。
親子や幼い兄弟での協力プレイを想定して作られたのだろう。
期待通りの良作。